同じ話は、2度書かない。
親愛なる君に

僕が本を書く時、気をつけていることがあります。
それは、「同じ話を、2度書かない」ということです。
人によっては、
読者がすべての本を買うわけではないので、
同じ話でも、何度でも書いていいという人もいます。
でも、僕は、1人の作家が気に入ったら、
すべての本を買う主義なので、
僕と同じような主義の人が読んでも大丈夫なように、
同じ話を2度書かないようにしています。
どの本を買っても、
すべて新しい話だから、安心して買えるようにしたいのです。
まもなく500冊になるというのに、
「ベストアルバム」や「ダイジェスト集」を出さないのは、
そういう理由だからです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
同じ話に何度でも笑ってくれる君も、好きです。