本の大きさは、本屋さんと読んでくれる人を優先して決める。
親愛なる君に

僕は、本を作る時、こだわりがあります。
それは、本屋さんに迷惑にならないことです。
たとえば、本の大きさは、本屋さんの本棚に入ることです。
これって意外に大事なことなんですね。
僕の本は、画集以外はほとんどが統一されています。
自己啓発書は、ダイヤモンド社から出ている「四六」(しろく)です。
エッセイは、それよりひと回り小さい、PHP研究所や三笠書房や大和書房から出ている
「小B6」のサイズです。
そうすれば、本屋さんが棚に入れたり、平積みにしたりする時に、
並べやすいからです。
本の大きさや形を変えることで、目立とうとするのは、
本屋さんには迷惑なのです。
本屋さんの棚にきちんと納まるということは、
読んでくれる君の部屋の本棚にも、きちんと納まるということなのです。
本屋さんも、読んでくれる人も、
本のために本棚を作るのではないのです。
君のために、本の大きさを考えたいと思うのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
今度、本棚もプレゼントします。