お客様を第一に考えないと、本の帯の色は統一できない。
親愛なる君に

本屋さんの迷惑にならないように、
小さな工夫をたくさんしています。
そのひとつが、帯の色を統一することです。
僕の本は、出版社や本が違っても、
ほとんどゴールドで統一しています。
そうすることで、本屋さんが棚に並べる時、
「中谷彰宏の本」と、ひと目でわかるからです。
これだけで、本屋さんの手作業はかなり省けるのです。
帯の色をそろえるというのは、出版社にとっても、
実はかなり大変なことなのです。
実際、帯の色を統一している作家は、いません。
帯の色をそろえない理由は、3つあります。

(1)同じ作家の他の本より目立ちたい出版社が、変えたがる。
(2)売る人や読む人の事情より、自分の芸術性をデザイナーが主張する。
(3)売る人や読む人の苦労を、作家が考えていない。

売ってくださる本屋さんにとって、手間が省けることは、
本屋さんで本を探す君にとっても、手間が省けることなのです。
ゴールドを目印に、探してみてください。

                        中谷彰宏拝
P.S.
バラバラになっている僕の本を、
こっそり並べ替えてくれる君も、好きです。