サラリーマンが、いちばん稼げる時代がきた。
(田口弘さん)
親愛なる君に

田口弘ミスミ前社長の『日本で最高のサラリーを稼ぐ男たちの仕事術』
を読みました。
田口さんは、僕がまだ博報堂の社員だった頃、
リクルートの社員だった藤原和博さんに、「凄いシステムを作った人がいる」
と紹介をされました。
そして、藤原さんの言葉どおり、長者番付に載りました。
田口さんは、マーケティング的にも、画期的なシステムを開発して、
大成功した経営者ですが、
田口さんの最大の発明は、本のタイトルにあるように、
日本で最高のサラリーを稼ぐサラリーマンを生み出したことです。
最高のサラリーを稼ぐサラリーマンの条件は、
この本から、中谷流にまとめると、こうなります。

1.仕事を自分で作る人。
2.嫌いな人間から学べる人。
3.無能な上司の下で働く人。
4.ミスを原動力にできる人。
5.立身出世なんて考えない人。
6.競争相手のいる人。

サラリーマンが、いちばん儲かるシステムを作り上げたのです。
この本を読むと、サラリーマンも、悪くないなと思うようになりました。
サラリーマンで稼ぐ法則ではなく、
サラリーマンを楽しむ法則なのですね。
田口さんは、会社が絶好調なのに、
さっさと社長の座を、後進に譲りました。
こういう軽さがいいですね。
今ごろ、プールで泳いでいるに違いありません。

                        中谷彰宏拝
P.S.
サラリーマンで稼ぐ法則は、ボウリングを楽しむ法則にも、
通じるね。