夢中になると、ケロヨンの顔になる。
(ケロヨン)
親愛なる君に

僕は、子供の頃、母親から、「ケロヨン」と呼ばれていました。
ケロヨンというのは、人形劇の木馬座のカエルのキャラクターです。
テレビでは、昭和41年から放送ということなので、
僕は、7歳だったことになります。
ぬいぐるみのショーにも、連れて行ってもらった記憶があります。
ぬいぐるみの振り付けは、
モダンバレエの第一人者がつけていたということも、あとで知りました。
たまたまVAPの藤山純二郎さんが、「ケロヨン」のCDを送ってくれました。
子供の頃の写真を見ると、確かに「ケロヨン」に似ています。

1.びっくりしたような目をしている。
 我を忘れて、何かを見つめている目です。

2.あごが、やや上向きになって、口の力が抜けて、真ん中が少し開いている。
 これも、夢中になっている時にする口の形です。

僕は、緑や赤いギンガムチェックが好きなのですが、
それは、ケロヨンの緑と、マフラーの色だったことに気づきました。
母親は、電話を切る時、今でも、「バーハーハイ」と言いますが、
これはケロヨンの口癖でした。
子供の時だけではなく、
対談の撮影の時は、いまだに「ケロヨン」の顔になっています。

                        中谷彰宏拝
P.S.
ケロヨンを知らない君が、「似てる」と言って笑ったのが、うれしかった。