偉大なマエストロは、偉大な裏方でもある。
(三枝成彰さん『三回目の二十歳』本祭)
親愛なる君に

三枝成彰さんの「三回目の二十歳」バースディパーティの
本祭に、行ってきました。
赤坂のど真ん中にある浄土寺の境内での夏祭りという趣向が、
バースディパーティというより、
もはやこれは、オペラの演出です。
食べ物の屋台が出ているだけでなく、
射的の屋台まで出ている念の入れようです。
1000人のお客さんが来ると張り切っている大会委員長の浅葉克己さんは、
浴衣姿で、境内で卓球に打ち込んでいました。
第2会場の「橙家」までの道案内のスタッフの数だけでも、
半端な手間ではありません。
トイレの案内だけでも、大変です。
数百人のオープンイベントで、
万が一雨が降ったら、ということも代理店出身の僕としては気になります。
第2会場へ行く地図のコピーの1枚1枚に、
道順が手書きで書き込まれていたのには、感動しました。
三枝さんは、ご本人がカリスマのある偉大なマエストロであるだけでなく、
裏方の達人でもあることが、よくわかりました。
第2会場で、三枝さんが挨拶をしたあと、
サチココールで、奥さんがステージに呼ばれた時、
奥さんはなかなか出てきませんでした。
遠慮しているのかなと思ったら、
さっきまでお客様に挨拶をしていた奥さんはすでに、
境内での後片づけにいっていたのでした。
さすがです。
「60歳の体に、16歳の心」と、三枝さんは自分でおっしゃっていますが、
「16歳の心に、60歳の気配り」の持ち主です。

                        中谷彰宏拝
P.S.
三枝さんが20歳なら、僕は3歳ですね。