格言は、少年をヒーローにする。
親愛なる君に

僕は、子供の頃、いちばん好きだった辞典があります。
それは、水色の表紙の「格言辞典」です。
小学校の頃、カバンに入れて持ち歩いていました。
辞典としてひくのではなく、
小説のように、最初から読んでいたのです。
お気に入りのところには、赤鉛筆で線をひいていました。
そして、教科書のように、丸暗記をしていました。
ぼろぼろになっていました。
格言が、僕には、マンガのヒーローと同じように、
カッコよかったのです。
格言を読むことで、僕は、ヒーローに感情移入できたのです。
僕の書いている本は、
ヒーローものだったんですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
ヒーローものに、つきものの、
かわいいヒロインになってください。
君を守るために、僕は強くなります。