僕は、人の好き嫌いが、激しい。
親愛なる君に

「中谷さんって、誰とでも、好き嫌いなく、おつきあいできるんでしょう」
って、よく言われます。
これは、残念ながら、大変な誤解です。
僕は、人の好き嫌いでは、日本で3本の指に入るくらい激しいのです。
好きな人は大好きだけど、
嫌いな人は大嫌いです。
会社を辞めたのも、嫌いな人と合わせられないからです。
レストランも、好きな人がいるところでないと、二度と行きません。
趣味も、好きな人と出会いがあって、好きになりますが、
嫌いな人と出会うと、さっさとやめたくなります。
いけないことかもしれないんですが、
自分では、仕方がないなと思っています。
その分、好きな人に、愛情を集中的に注ぎたいのです。
「ひと言で、どういう人が好きですか?」
と聞かれたら、こう答えます。
「腰の低い人です」
僕が、人をほめる時、いちばん最初に言っている言葉のようです。
腰の低さには、いろんなことが含まれています。
知性、品性、感性。
その人が、どれだけ苦労してきているかなど、
腰の低さで分かります。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君の腰の低さで、君がこれまでがんばってきたことが、わかるよ。
だから、好きなんだね。