自分のいないところで、第三者が第三者に語るのが、本当の性格だ。
親愛なる君に

自分の性格は、自分ではわかりにくい。
自分ではわからないのが、自分の性格なのだ。
第三者が、自分に言う性格も、適切とは言えない。
本人には、遠慮やお世辞が入って、ダイレクトには言えないからだ。
第三者が、第三者に、本人がいないところで
「あの人は……」と言うのが、最も的を射ている。
性格が出る場所が、3つある。

1.病院。
僕の歯医者さんが、その歯医者さんを紹介してくれた人に言ったらしい。
「中谷さんって、まじめだから……」

2.習い事。
ダンスの律子先生は、他の生徒さんにこう言う。
「中谷さんは、まじめだから……」

3.スポーツ。
ボウリングの先輩も、言った。
「中谷君は、まじめだから……」

これからすると、僕の性格で最初に挙げられるのは、
「まじめ」ということになる。
自分では、こう言われることは、嫌ではない。
「融通がきかない自分」も、自覚している。
こんなことを、つらつら考えること自体が、まじめの証拠だ。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君のまじめなところも、僕は大好きです。