テレビにヘディングをするくらいでないと、スポーツを見たことにならない。
(松岡修造さん)
親愛なる君に

『情熱大陸』で、松岡修造さんを見た。
誰もが、修造さんに熱さを感じる。
僕が、お会いした時も、熱さを感じた。
僕の「まじめさ」にも共通したものを感じた。
「自分で、どこが熱いのかわからない」と言うのが、すでに熱かった。
熱さが流行らない時代に、カッコいい。
番組のために、構成案を自分で作ってしまうところがいい。
まだ無名の若手選手のために、自分の仕事である放送ギリギリまで応援して、
それだけでなく、ダッシュで自分の仕事に向かうところが、松岡修造だった。
サッカーのワールドカップの試合をテレビで見ながら、
修造さんは、椅子に座りながらも、脚は全速力で走っていた。
ドリブルをし、パスをし、転んでいた。
最後には、とうとう、修造さんは、テレビに向かって、
ヘディングを決めた。
テレビを見ながら決めたヘディングを、
いったい誰が止められるだろうか。

                        中谷彰宏拝
P.S.
アダルトビデオを見ながら、ついついほめてしまっている僕も、
熱いよね。