大浴場には、露天風呂がつきもの。
親愛なる君に

ドラマのロケに行って、旅館に泊まりました。
旅館に泊まる楽しみは、2つあります。

1.畳に布団。
ふだんベッドに寝る生活をしていると、
畳に布団で寝ると、背骨が伸びるみたいで気持ちいい。

2.大浴場。
大浴場には、たいてい露天風呂があります。
深夜撮影を終えて、旅館に戻ると、大浴場は
12時までで終了していました。
ご主人がいい人で、「いいですよ」と、入れてくれました。
想像以上に大きな大浴場で、外に続くドアがありました。
ドアを開けようとしましたが、
鍵がかかっていて、開きませんでした。
共演者も、「露天風呂ですかね」と、ドアを開けようとしましたが、
開きませんでした。
もう少しで開きそうなので、
かなりごりごりチャレンジしましたが、開きませんでした。
その夜は諦めて、次の朝早く、「今日、こそは」と、
早起きして大浴場に行って、驚きました。
大浴場の外は、田んぼで、すぐ普通の住宅が建っていました。
なんと、すぐそこを、車まで走っていました。
住宅街の中の大浴場というのも、シュールでした。
ムリヤリ開けなくて、よかった夜でした。

                        中谷彰宏拝
P.S.
たまには、一緒に畳に布団で寝よう。