映画やお芝居は、食べながら見るのが、楽しい。
親愛なる君に

映画やお芝居を観に行く時、何を食べるかというダンドリを
かなり考えていきます。
劇場に入って、まずすることは、パンフを買う前に、
食事の予約と、おやつの買い出しです。
歌舞伎座のように、2回休憩がある時は、
1回目の休憩でうな重を食べて、
2回目の休憩でおでんを食べるとかね。
不謹慎っぽいけど、歌舞伎は、西欧のミュージカルと違って、
食べながら楽しむこともできるお芝居です。
おやつをたくさん、買うことになります。
おやつを買う時の基準は、
あんこ系の甘いおやつと、しょうゆ系のしょっぱいおやつを
組み合わせるとこです。
あまい・しょっぱいを交互に食べれるように、
食べる順番の演出プランを、かなり慎重に考えます。
映画館では、最近、冷凍食品の自動販売機が出てきて、
バリエーションが増えました。
たいやき・たこやき・やきそばと、縁日状態です。
たくさん買ったあと、「あっ、こんな自動販売機があった」と見つけると、
そこでも押し目買いするので、持ちきれないくらいです。
当然、映画館や劇場から帰る時は、
食べきれなかったおやつを、持って帰ることになります。
僕が、たくさんおやつを抱えて帰ってくるところを誰かが見たら、
きっと、スーパー帰りに見えるでしょう。

                        中谷彰宏拝
P.S.
『アテルイ』の新橋演舞場の2階席最前列に散乱した白い粉は、
炭そ菌ではなく、豆大福の粉です。
すいません。決して、食堂のうな重が売り切れだったことへの腹いせ
ではありません。