技術は話せないけど、メンタルなことなら、感情移入できる。
(スポーツ中継)
親愛なる君に

福岡ドームで、もうひとつ、初体験をしました。
野球実況のゲスト出演です。
バラエティ番組は慣れているのですが、
どこまでしゃべって、邪魔にならないか、気を使いました。
技術的なことは、もちろん言えないし、
でも放送席から見る試合は、また違った感じで、面白かった。
前にも、こんな状況に居たことがあると、感じました。
それは、我が家のテレビの前でした。
子供の頃から、我が家のテレビの前は、放送席のように
解説者やアナウンサーやレポーターが、入り乱れてしゃべっていました。
それだったのです。
中継では、「その点で、中谷さんなんか……」と、ふってくれますが、
我が家のテレビ前では、自分から割り込まないと、
試合終了まで、ひと言も話せませんでした。
テレビとラジオが、同時についているような忙しさでした。
この日、放送席で、僕は、3つのことだけ話そうと決めました。

1.技術よりも、こういう場面での、選手の気持ち。
2.テレビに映ってないところでの、選手の動き。
3.試合前に、選手と話したことや印象。

「全英オープン」の時の、青木功さんの解説は、面白かった。
冷静な客観と、熱い感情移入の、2つが必要なんですね。
スポーツ中継のゲスト解説に、はまりました。

                        中谷彰宏拝
P.S.
一緒に、スポーツを見よう。