精神力のある選手は、サービス精神もある。
(ジャパンカップ)
親愛なる君に

ドリームボウルの興奮も冷めないうちに、すぐもうひとつの
国内最大のボウリングトーナメント「ジャパンカップ」が始まりました。
これは、全米PBAのトッププロ16人と日本の賞金ランキングトップ16が、
総当たり戦で、ナンバーワンを決めるというビッグゲームです。
日本で今、年間25試合のトーナメントがありますが、
その中でも、「ジャパンカップ」に出れるということが、
プロボウラーにとっても、最高の名誉となります。
僕の先生でもある加藤孝幸プロも、かつて出場しました。
大会が開催される前日、出場するPBA16人と一緒に組んで戦う
プロアマ戦が行われました。
僕も、その試合に参加しました。
同じチームになったのは、なんと全米賞金ランキング1位で、
ジャパンカップも過去最高の優勝回数を誇るパーカー・ボーン三世です。
「ゴールデンボウル」にも、出演していたので、
見たことがある人も多いと思います。
隣のレーンでは、昨年優勝のボブ・ラーン・ジュニア。
ボウラーは、大きな大会をどれだけ経験したかが、
精神力を鍛える上で、大事になります。
2大トップにはさまれて、投げるというのは、
フリーキックを、ベッカムからパスされて、
カーンに向かってシュートするようなものです。
ちょうど、アプローチに上がるタイミングがボブ・ラーン・ジュニアと一緒になって、
「どうぞ」と譲ってもらって、投げる緊張感。
ストライクを取って、パーカー・ボーン三世にポンと手を合わせる時の力強さ。
フォームの美しさを、ボールが当たるくらいの間近で見ました。
なによりも感動したのは、
サインも写真も、自分から声をかけて心地よく受け入れるサービス精神でした。
精神力のある選手は、サービス精神もあるのですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
自分としては納得いってないフォームだったので、
来年、来る時までに、練習して、いいフォームを見せられるように
がんばります。
また、目標ができた。