本をよく読んでいる人は、本の持ち方でわかる。
親愛なる君に

君は、本を読む時、
どのように本を持ちますか。
左手で持って、右手でめくりますね。
その時、左手の指は、本にどうかかっていますか。
僕は、どうもみんなと違っているようで、驚かれました。
たいてい左手の親指で本を下を支えているようなのですが、
僕は、左手の小指1本で支えていました。
小指の先が、ちょこんと、虫のように本の下からのぞいているので、
びっくりされました。
確かに、われながら、ちょっと気持ち悪い動きでした。
親指は、本の残りのページをたわませて押すような感じで押さえていました。
こうするのが、最も速く本をめくることができるからです。
小指が下からのぞく持ち方は、無意識のうちに、
本を速く読むために作られたフォームだったのです。
いきなりマネをしないようにしてください。
小指に負担がかかって、骨折するかもしれません。

                        中谷彰宏拝
P.S.
小指に気づいた君は、さすがです。