ヒロインは、ミニスカートで敵を蹴り上げる。
(『プレイガール』)
親愛なる君に

刑事ドラマのテーマソングを集めたCD、『刑事(デカ)ヒッツ』を聴きました。
最も思い入れの強かったのは、ひとつは、『キイハンター』。
カッコよさのお手本でした。
もうひとつは、『プレイガール』でした。
これは、エッチのお手本でした。
「東京12チャンネル」の放送だったのですが、
大阪では12チャンネルはNHK教育テレビなので、
(東京では『プレイガール』をNHKでやっているそうだ。
さすが、東京。なんとしても、東京に行かなければ)
と、僕は東京に行く決意をしました。
悪漢にブラウスを引きちぎられながら、
隠しもせず、ミニスカートにハイヒールのブーツで敵を蹴り上げる。
その一瞬に見える白いパンツこそ、
『プレイガール』でした。
昭和44年から49年の放送。
今から思うと、その頃のドラマのほうが、ベッドシーンが過激でした。
ベッドシーンよりも、白いパンツのほうが、エッチでした。
小学生の頃から、ヘアヌードのある今の子供たちは、
白パンのエロティシズムを知らずに育つので、気の毒ですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
こうして、僕は東京に出てきました。