童貞が好きな女の子より、ヤリチンが好きな女の子が、好き。
(みうらじゅん・伊集院光著『D.T.』)
親愛なる君に

吉祥寺の村岡篤さんから、
「中谷さんが、ヤリチンの名詞として紹介されてます。うれしかった」
と、教えていただきました。
みうらじゅんさんと伊集院光さんの本、
『D.T.』(メディアファクトリー刊)です。
「D.T.」とは、童貞という意味です。

〈童貞とは、年齢ではなく、自分はまだ童貞じゃないかなと思ううちは、
童貞なんだ〉

という面白い本です。

〈モノを作る人間は、童貞の期間が長い〉
〈童貞の時こそ、人生を考える〉
〈童貞ほど、コンドームを財布にいれている〉
〈童貞は、女を持ち上げもしないけど、殴りもしない〉
〈映画館は、童貞料金や童貞デー、童貞パスをつくるべき〉

「ヤリチン」とは、童貞とセットの言葉です。
「ヤリチン」と言われて、
急にやりまくった気分になって、
それだけで、やりまくった以上に、うれしくなってしまう僕は、
「童貞的なヤリチン」かもしれません。
そんなふうに童貞のふりをするところが、ヤリチンかもしれません。
童貞は、ヤリチンのふりをするからです。
というと、やっぱり童貞なのかな。
童貞に、「童貞だろ」と言うと、半泣きになって否定するけど、
ヤリチンに、「ヤリチンだろ」と言っても、「たまには休チン日」とか、
「彼女一人に、ヤリチン」とか笑ってる。
いずれにしても、究極の童貞は、
究極のヤリチンに相通ずるものがあるようです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
童貞が好きな女の子より、
ヤリチンが好きな女の子のほうが、やっぱり好きかな。