おなかと同じように、本がないと心がすく。
親愛なる君に

「中谷さんは、洋服や宝石や時計をデザインすればいいのに」
と、よく言われます。
もちろん、大変、興味があり、やってみたいと思います。
それでも、本を書くことはやめません。
100万円単位のものを作ったほうが、
収入は増えるでしょうが、
僕は、1000円単位までのものに、こだわりたいのです。
それは、本が、日常生活に、なくてはならないものだからです。
僕は「日常生活に、なくてはならないもの」を作りたいのです。
「日常生活に、なくてはならないもの」は、きっと1000円単位のものなのです。
本がなくても、生きていけると言う人もいるかもしれません。
でも、僕自身が生きていく時には、本は、なくてはならないものなのです。
おなかがすくのと同じように、
本がないと、心がすいてしまうのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
心がすいたら、いつでもおいで。
おなかは、だいじょうぶ?
心は、だいじょうぶ?