最初のデートでイタリアンを食べると、仲良くなれる。
(イタリア料理コンテスト)
親愛なる君に

イタリア商工会議所主催の「イタリア料理グランプリ」の
審査員をさせていただきました。
アンティパスト・プリモピアット・セコンドピアット・ドルチェを
それぞれ6店舗分、計4×6=24皿食べるのですから、
贅沢というか、気合がいるというか、凄い企画です。
でも、作る人たちは一生懸命ですから、
食べるほうも、一生懸命食べないと申し訳ない。
こういうコンテストがあると、
負けたら店の名誉毀損になると言って
参加しないレストランがときどきありますが、
決してレストランを格付けするのではなくて、
与えられたテーマで競い合うお祭りなのです。
そういう余裕とチャレンジ精神を、
プロの職人さんたちは、本来、持ち合わせているのです。
だから、参加したというだけで、素晴らしいレストランであるということです。
テーマを与えられていても、現場に来てから考えるというあたり、
いかにも、イタリアラテン人です。
試合なのに、ギスギスしてないのがいいね。
他の審査員は、オータパブリケイションズ社長、太田さん以外、みんなイタリア人なので、
僕は、吉岡美穂ちゃんの「イタリア語講座」で勉強していったのですが、
日本に来ているイタリアの経営者は、みなさん日本語がべらべらでした。
もうすでに、パスタは、うどんやそばと同じくらい日本料理化しています。
やっぱり食は文化だから、
その国の料理を食べることで、その国の人たちと仲良くなれますね。
最初のデートでイタリアンを食べると、ぐっと仲良くなれる確率が高いようです。
(中谷調べ)

                        中谷彰宏拝
P.S.
イタリアンを一緒に、食べに行こう。