いい本屋さんがある街から、新しい文化は生まれる。
(シアトル)
親愛なる君に

シアトルは、世界で最も好きな都市のひとつです。
シアトルは、マリナーズ、スターバックス、マイクロソフトで有名ですが、
もうひとつ有名なものがあります。
アメリカで「1人当たりの読書量(本の売り上げ)がいちばん多い街」なのです。
街中のいたるところに、本屋さんがあります。
100年以上前からある書店もあって、
床が木でできているのが、まるで靴屋さんのような味わいです。
老舗書店「エリオット・ベイ・ブック・カンパニー」では、
著者による朗読会が、1年に500回もあるのです。
椅子を置いたり、カフェを併設した本屋さんも、
シアトルが発祥でした。
そういう文化的な背景から、
マリナーズもスターバックスもマイクロソフトも、
生まれたのでしょう。
そう考えると、僕が、シアトルで講演をしたのも、
偶然ではありませんでした。
僕が、シアトルが好きな理由は、こういう理由です。
初めての街に行って、本屋さんがあると、なぜかほっとしますね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
シアトルの本屋さんに、一緒に行こう。