モノマネを見て、本物を見たと錯覚してはいけない。
(浜崎あゆみさん)
親愛なる君に

山田敦郎さんの『ブランド力』(中央公論新社)で、
〈中谷彰宏は、20代・30代の男性にとっての浜崎あゆみである〉
と書いていただきました。
『Dolls』の試写会で、浜崎あゆみさんを拝見しました。
その堂々とした落ち着きに、驚きました。
今までの浜崎あゆみさんののモノマネが、
いかに古いモノマネかということが、わかりました。
古いモノマネのイメージにふりまわされると、
実態をとらえられなくなるといういい例でした。
生で人を見ないで判断する人は、
モノマネだけを見て、見たつもりになってしまうのです。
最初にモノマネをした人は、生で観察した人だからいいのです。
2番目にモノマネをする人からは、
最初に誰かがしたモノマネをまねているにすぎないのです。
僕は、子供の頃から、クラスでモノマネ係でした。
だから、モノマネは大好きです。
今でも、好きです。
モノマネでいちばん大切なことは、
モノマネのモノマネをしないということですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
それにしても、浜崎あゆみさんは、さすがでした。