マラソンは、体力・健康力・精神力・作戦力で決まる。
(アイバンク皇居マラソン)
親愛なる君に

「よし、1年間トレーニングして、坪田先生に勝つぞ」
と決心してから、あっという間に、
アイバンク主催の皇居マラソン「ラン・フォー・ビジョン」の日が、
近づいてしまいました。
1年間トレーニングするつもりが、「よし、3か月前からやろう」になり、
「1か月前からやろう」になり、とうとう、
「身体測定のつもりで走ろう」という悟りの境地になりました。
身体測定なら、準備や訓練をしないほうが、正しいのです。
「ボウリングとダンスで、基礎トレーニングは、できているし……」
と、独り言を言っています。

あとは、作戦です。
マラソンでは、4つの総合力で勝負が決まります。

 1.体力。(脚力・心肺機能)
 2.健康力。
 3.精神力。
 4.作戦力。

1「体力」に対しては、本番3日前に下見で走って、
 72時間後の「超回復力」を生かす。
2「健康力」は、ふだんからの漢方薬とハリ治療でOK。
3「精神力」は、完璧な作戦と下見で歩かずに走れる自信でOK。
 ふだんから、ボウリングでメンタルトレーニングもしています。
4「作戦力」は、ラップタイム作戦で今年は、臨みます。

皇居5キロは、スタートから急激な下りが2キロ、平地が1キロ、
そこからラストまで2キロの上りというコースです。
やみくもに走ると、続きません。
まず、コース図をアップダウンも含めて、完璧に頭に叩き込みます。
1キロごとのポイントを把握します。
そして、下りを1キロ4分ずつ、平地1キロを5分、上り2キロを7分ずつ。
合計で27分というペースで走るのです。
3日前の下見では、そのペースで走って、27分05秒でした。
昨年が、29分33秒でしたから、2分半縮めたことになります。
昨年、坪田先生に負けた敗因は、坪田先生に後ろにぴったりつかれて、
ペース配分ができなかったことでした。
坪田先生は、今のところ、事前に現場を走らないという情報もあります。
でも、これは油断させるブラフかもしれません。
坪田先生は、ジムで、水泳とスカッシュをしているので、1「体力」はある。
ドーピングなんでもありで、2「健康力」はつけている。
勝負の分かれ目は、3「精神力」と4「作戦力」です。
小出監督との対談をしたのも、この大会のためでした。
さて、結果をお楽しみに。

                        中谷彰宏拝
P.S.
小出監督との対談本、『本当の生きる力をつける本』を読み返そう。