「……が面白くない』と言う人は、「面白い……を見つけられない」だけだ。
(僕のテレビ日記)
親愛なる君に

「1日に、よくそんなにたくさんの本が読めますね」
と、言われます。
たぶんその人は、[読書日記]を見たのでしょう。
でも、その人は、[映画日記]や[音楽日記]を見て、
さらに驚くに違いありません。
全部の日記を見て驚く人より、
もっと凄さを知っているのが、秘書室のメンバーです。
[読書日記]には入れていない雑誌の多さ、
[映画日記]に入れていないAVの多さ(これはいつか生かします)、
そして何よりも、パープル君がメールマガジンに書いたように、
見ているテレビ番組の多さです。
「最近、テレビが面白くない」と言う人は、
いったいテレビを見ているのかどうか疑いたくなります。
「……が面白くない」と言う人は、
「面白い……を見つける能力がない」だけなのです。
「面白い本がない」と言う人は、
「面白い本を見つける能力がない」と認めるべきなのです。
「見つける能力」がないから、つまらない番組ばかりを見ることになってしまう。
面白い番組があるのに、つまらない番組ばかりを見て、
「テレビ全体がつまらない」と誤解しているだけなのです。
とにかく、その気になって探せば、面白いテレビは、たくさん見つかります。
「面白いテレビがない」と言っている人が、うらやましいですね。
僕は、面白いテレビがありすぎて、
坪田先生と約束した睡眠7.5時間確保が、なかなか守れずになりそうです。
ボウリングとダンスの練習をして、本を書いて、
本を読んで、映画を見て、音楽を聴いて、デートもして、
そしてテレビも見ていたら、あっという間に、夜が明けてしまいます。
それでも、録画したビデオテープを片づけていくのは、
テレビが面白いだけでなく、勉強にもなるし、
発想のヒントがいっぱいあるからです。
テレビは、出るのも、見るのも、面白い。

                        中谷彰宏拝
P.S.
面白いテレビを君と見るのも楽しいし、
面白かったテレビの話を君にするのも、大好きです。