1枚のプランケットを、2人で使うと暖かい。
(『ファンタジー・オン・アイス』)
親愛なる君に

新横浜プリンスのアイススケートセンターで、
フィリップ・キャンデロロの『ファンタジー・オン・アイス』を観てきました。
僕たちは、子供の頃、札幌オリンピックで、
ジャネット・リンがヒロインになって、
女の子は、誰もがフィギュア・スケートの選手になることを夢見ました。
デートコースは、スケートリンクでした。
最近は、残念なことに、スケートリンクが、減ってきましたね。
『ファンタジー・オン・アイス』は、
オリンピックのメダリストによるディズニー・オン・アイスです。
シルク・デュ・ソレイユが、オリンピックのシンクロナイズド選手を集めて
『オー』を作ったように、フィギュアスケートやアイスダンスの選手を集めると、
きっとこうなるでしょう。
20,000円のチケットの値打ちはあります。
リンクの向こうの端にいたダンサーが、次の瞬間には、
目の前にいるスピード感。
エッジの氷をかく、「シュッ!」という音が、心地よい。
そして、あっという間に、もう遠くのほうにすべっていっている。
やや遅れて、そのダンサーのコロンの香りが、
漂ってくるのです。
これが、アイスダンスの醍醐味ですね。
ロマンティックなストーリーにはさまれるコミカルな演出も楽しい。
僕は、ダンスのお稽古をしてるので、
やっぱり2人でするアイスダンスに興味があります。
「ボールルームダンスは、スケートリンクの上ですべるように、
アイスダンスは、ウッドのフロアで踊るように」
というのを、律子先生に教わりました。
そういう意味で、アイスダンスは、ボールルームダンスの
いいイメージトレーニングになりました。
3時間にわたるショーなので、カイロ内蔵のほかほか座布団と
ブランケットとアンマンは必需品です。
暖かくなるコツは、1枚のブランケットを2人で使うことです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
今度、スケートリンクで、デートしよう。