君の元気になった顔が見れるのが、幸せ。
親愛なる君に

お医者さんに行くたびに、申し訳ないなと思うことがあります。
それは、体の具合が悪くなるとお医者さんに行って治してもらうのに、
具合が良くなったら、もうお医者さんに行かないので、
「ありがとうございました」と、言えないことです。
良くなったのか、他のお医者さんにかわったのか、
伝えられないんですね。
今度行く時は、また具合が悪くなってからなのです。
それでなくてもお医者さんは込んでいるので、
お礼だけで並んで時間をとるのも、申し訳ないという気もするし、
心苦しい限りです。
それに比べると、本を書いて、心のお医者さんをしている僕は、
本を読んで元気になった人から、「ありがとう」のお手紙やメールを
いただくことができて、幸せです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
元気になって、よかったですね。
また、なんかあったら、遊びにきてね。
なんにもなくても、いいですからね。