親と子供が、気がついたら同じ本を読んでたって、素敵だね。
親愛なる君に

仲のいい親子って、共通点があります。
それは、同じ本を読んでいるということです。
親も子供もどちらも読んだ本が、あるということです。
僕は、長く読んでもらえる本を書きたいと思っていました。
長く読んでもらえる本って、どんな本でしょう。
それは、「親子で読める本」です。
親が読んで、子供にすすめたくなる本。
子供が読んで、親にすすめたくなる本。
そんな本を、書きたいと思います。
自分は面白いけど、親や子供には、すすめたくないという本も、
世の中にはあります。
それでは寂しいですね。
親と子供が、同じ本を読めるって、素敵なことですね。
子供は、やがて親になります。
そうすると、かつて親からすすめられた本を、今度は自分の子供に
読ませるようになる。
すすめなくても、「気がついたら、同じ本を読んでいた」というのも、
素敵ですね。
僕の1冊目の本が出たのは、29歳。
同じ年齢の読者だった人が、著者と一緒に成長して、
子供が生まれて、その人の子供が、だんだん僕の本を読める年齢に
なってきました。

                        中谷彰宏拝
P.S.
「気がついたら、孫も読んでいた」というのを目指して、いい本を書きます。