泥棒に盗まれる本で、ありたい。
(河合田鶴子さん泥棒に遭う事件)
親愛なる君に

足のケアの達人の河合田鶴子さんのお店に
泥棒が入ったそうです。
補正靴を、38足も盗んだそうですが、
もし補正靴とわかって泥棒が盗んだとしたら、
補正靴も、認知されてきたということですね。
同じマンションの中で、河合さんのお店だけが狙われたということですから、
たぶん補正靴のことに関心がある泥棒だったと思われます。
河合さんのお店には、
中谷本も置いてくださっているのですが、
35冊あったうち、5冊なくなっているとのことでした。
泥棒に遭うということは、金銭的以外に気持ちが悪いものですが、
僕の本も盗んでいってくれたというのは、
ちょっとうれしい気もします。
もし、ブックオフに持っていくなら、まとめて全部、盗んだことでしょう。
選んでいる姿を想像すると、「なに選んでるねん」と、つっこみたくなりますね。
でも、自分用だということですね。
残した本のいちばん上に『泥棒がねらう家 泥棒が避ける家』が置かれていて、
警察の人も苦笑していたということですから、
泥棒も、きちんと本を選んで盗んだということです。
プロファイリングすると、こうです。

1.犯人は、お金に困っている。
2.犯人は、足を痛めていて、足の矯正に関心がある。
3.犯人は、本が好きで、向上心がある。
4.犯人は、泥棒から足を洗おうとしている。

泥棒で一生食べていこうと思ったら、
『泥棒がねらう家』が、いい参考書になるので、持って帰るはずです。
河合さんにとっては大変なことでしたが、
そもそも河合さんはアクシデントに強い人ですので、
犯人が、これをキッカケに、
足を治して、本を読んで、前向きになってくれることを、願います。
いつか、「あの時は、すいませんでした。おかげで、足が治りました」
と、訪ねてきそうな気がしますね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
もし、あなたがその泥棒を見つけたら、
どんな本をプレゼントしますか。