泥棒で成功するにも、投資・独習・練習が必要だ。
親愛なる君に

泥棒に補正靴を盗まれたフットケアの河合千鶴子さんが、
ピッキング犯の新聞記事を送ってくださいました。
河合さんは、気をつけるように参考に送ってくれたのですが、
僕はその記事を別の意味で読みました。
37歳のその男は、会社をクビになって、
奥さんにも離婚されて路上生活を送ってました。
4万円入りの財布を拾ったことがキッカケでした。
もし、君がこの男の立場だったら、その4万円をどう使いますか。
路上生活をしているなら、まず食費に使う人が多いでしょう。
その男は、「雨風をしのぐために、ピッキングをして、
雑居ビルに忍び込もう」と、その4万円を元手に、
ピッキングの道具を買ったのです。
そして、「かぎ開けマニュアル」などの本や雑誌で、
ピッキングを独習したのです。
最初は、自転車のかぎ開けから練習したそうです。
やがて、事務所荒らしで1000万円を稼ぐようにまでなったのです。
男の自供ですから、すべてを信じることはできませんが、
少なくとも、手に入れた4万円で、投資をして、
独習して、練習したということだけは、間違いなのです。
泥棒になるにも、投資・独習・練習は、必要なのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君を喜ばせるにも、投資・独習・練習を心がけています。