大人になっても、面接の勉強は必要。
親愛なる君に

妹から、母親経由で、頼みごとがきました。
妹の長女が、高校受験で、
親が志望動機を書かなければならないので、「おにいちゃん、書いて」
という話でした。
「面接の達人」が志望動機を書いたら、
小学校の図画の宿題を、ピカソが代わりに書くようなもんで、
一発で、ばれます。
妹自身が、高校を受験する時は、親の志望動機欄には、
まだ高校生だった僕が、親のふりをして書きました。
それを担任の先生にチェックしてもらうのですが、
僕の書いた志望動機を見て、担任の先生は、「これで、もう通ったよ」
と言ったのを、妹はいまだに覚えているそうです。
僕は、そんなことはすっかり忘れていましたが、
高校生の時から、面接の達人だったようです。
「親の志望動機欄」を書くことが、親の勉強にもなるから、
ヘタでもいいから、自分で書いてみたら、
と妹にアドバイスしました。
大人になっても、面接の勉強は必要なのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
考えてみたら、僕の書いている本は、すべて
自分を振り返る本だから、面接に役に立つね。