出合わなければ、見逃したということにも気づかない恐怖。
(2002年演劇ベストテン)
親愛なる君に

2002年も、面白いお芝居をたくさん観ました。
演劇ベストテンを、挙げてみます。
旧作でも、この年に見たビデオも含みます。
ミュージカルは、音楽部門なので、含みません。

10位 『アテルイ』(劇団☆新感線)
 9位 『小堺一機&清水ミチコ モノマネライブ』
 8位 『地獄八景亡者戯』(アガペーストア)
 7位 『ダブリンの鐘つきカビ人間』
 6位 『荒波次郎』(王立劇場)
 5位 『アチャラカ再誕生』(空飛ぶ雲の上団五郎一座)
 4位 『清水宏サタデーナイトライブ14/ヒーロー実家に帰る』
 3位 『ラ ハッスル きのこショー』(シティボーイズ・ミックス)
 2位 『彦馬がゆく』(三谷幸喜)
 1位 『JACK』(転球劇場)

昨年のベストテンと比べると、西の勢力が拡大しました。
お芝居は、出合わなければ、一生、出合わないまま、終わってしまいます。
こんなに面白い作家や役者や劇団があるのに、
知らなければ、「見逃した」ということにすら、気づかない。
それが、お芝居の怖さです。
それは、いわば「お芝居の復讐」なのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
面白いお芝居を観たあと、再現しながら、君と話をするのが好きです。