これから出会う特定の一人のために、本を書く。
親愛なる君に

「中谷さんの本に出てくる『君』は、
特定の女性ですか?」
と、よく聞かれます。
もちろん、特定の女性です。というと、
「やっぱり、特定の一人の女性なんだ。
私のことだとばかり、思ってたのに……」と、がっかりされます。
ちょっと待ってください。
「特定の一人」ではありません。
「特定の二人」です。
一人は、もうすでに出会っているある一人。
もう一人は、まだ出会っていないけど、これから出会う一人。
けっして、「不特定多数」ではありません。
「じゃあ、私のために書かれたという可能性も、ありますね?」
もちろん、そうです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
いつか、出会える日を、楽しみに待って、
君のために書いています。