一緒にごはんを食べる時間がほとんどないから、気合も入ります。
親愛なる君に

「今、いちばん欲しいものは何ですか?」
と、よく聞かれます。
今、僕が、いちばん欲しいものは、
「大切な人とごはんを一緒に食べる時間」です。
週に、ボウリングの試合が3日あるので、
試合前は、食事を軽くしかできないので、
これですでに週3回のランチが消えてしまいます。
それ以外にも、打ち合わせや面会や取材や勉強会で
どんどん夜の食事の時間もなくなっていきます。
ダンスのレッスンもあります。
映画は早い回に観ることができますが、
お芝居を観ると、
たいてい日本のレストランはラストオーダーを過ぎてしまいます。
5日で1冊のペースでの締め切りを守るために、
食事の時間がなくなることもあります。
そう考えると、1か月に、かなり少ないかがわかります。
いかに、デートの食事の時間を生み出すかが、
最大のテーマなのです。
だからこそ、デートの食事の時間は、気合や密度が濃くなるのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
社交辞令での「今度、ごはんでも」は、言わないようにしました。
だから、「ごはん、食べよう」は、大変な宣言なのです。