70歳を過ぎて、汗だくになるのは、素晴らしい。
(父のダンスレッスン)
親愛なる君に

父親が定期検診で東京に来ると、必ず、花岡浩司・律子先生のところに、
ダンスのレッスンに行きます。
今回は、アルゼンチンタンゴのステップを、
律子先生に習っていました。
父親の世代にとってのタンゴは、コンチネンタルタンゴだったからです。
70歳にして、新しいステップを汗だくになりながら教わる姿は、
親ながら、感心させられました。
普通、年をとると、今までの蓄積でなんとか乗り切ろうとするだけで、
新しいことを学ぼうとしないからです。
とくに、そこそこ蓄積のある人ほど、そうです。
若者が学ぶのは、当たり前です。
年配者が学ぶことが、真の勉強なんですね。
休憩なしの1時間のダンスのレッスンは、かなりの運動量です。
さらに、集中力がいる時も、汗を大量にかきます。
「律子先生が美人だから、緊張しはったんでしょ」というのは、母親の説です。
Tシャツが、汗でぐっしょりになった父は、
花岡先生に着替え用のTシャツをプレゼントしてもらいました。

                        中谷彰宏拝
P.S.
その後、もう一度、汗だくになります。
それは、明日のレターで報告します。