デスマス体に、愛がある。
親愛なる君に

僕は、親に話をする時、「デスマス体」です。
大人になってからではなく、
かなり小さい時からです。
男の子を、きちんとした大人にするためのしつけだったかもしれません。
妹は、普通に話します。
そう言うようにしつけられたというよりは、
親が、僕に話をする時、「デスマス体」で話していたせいだと思います。
田舎では、親子が「デスマス体」で話すと、
水臭いと感じられます。
でも、そうすることで、自立心が養われた気がします。
商売をしている大阪では、
子供も親の店で修行します。
店では、「パパ」ではなく、「社長」と呼ばなければなりません。
こうすることで、2代目が甘えないようにしていくのです。
子供を、自立させるためには、
子供扱いした言葉づかいをしないことが、大切なんですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
そう言えば、母親が父親に話す時も、「デスマス体」です。
夫婦の間の「デスマス体」もいいね。