作者はどんな人か、読者はすぐ見抜いてしまう。
親愛なる君に

「もっと、気難しい人かと思ってました」
と、よく言われます。
それは、作家に対してよくある先入観ですね。

「難しい話をするので、話についていけるか、心配でした」
本でもそうですけど、僕の話は、わかりやすいです。
わかりやすく話せる話しか、しません。

「細かいところを、チェックされそうで心配でした」
僕は、いいところを見つけるのは細かいので、
ダメなところまで見ている余裕がありません。

「素敵な女性をたくさん見てらっしゃるので、自信ありませんでした」
素敵な女性もたくさん見ていますが、
女性の素敵なところも、見つけるのが得意です。

「意外に、吉本なんですね」
ロマンチックとお笑いの二重人格です。

「意外……」
これが、最も素直な反応です。

「本の通りの人ですね」
読んでいる人は、本とギャップがあると思っているかもしれませんが、
その裏をかいて、意外に、本の通りです。
本では、ウソはつけないのです。
すべて、ばれてしまいます。

                        中谷彰宏拝
P.S.
最初は緊張していたのに、すぐリラックスしてしまう君が、好きです。