意外と、言われるのは、楽しい。
親愛なる君に

「意外に……」と言われるのは、まだまだあります。

「意外に、声が低いんですね」
ドラマでは、前にも書いたように、
力を抜くために、オクターブを上げてしゃべってます。

「意外に、大きいんですね」
テレビや写真では、大きさがわからないんですね。
身長は、右178センチ。左178センチです。
身長を言っても、それより「大きい」と言われます。
きっと、ダンスのせいですね。

「意外に、若いんですね」
これだけ本を書いているから、もっとおじいさんだと
思っている人が多いようです。
電話でも、落ち着いてしゃべると、かなり年配に見られます。
そういう人は、急に、ため口になったりします。
ため口で、遠慮なく話してください。

「意外に、年、いってるんですね」
これは、実際に会った人に、年齢を聞かれて、答えた場合。
若く見えると言うより、落ち着きがないということかな。

「意外に、関西弁なんですね」
バイリンガルです。
顔と関西弁が結びつかない人は、多いです。
関西で講演する時、関西弁で話したら、意外でどよめいたことがありました。

「意外に、鍛えてるんですね」
これは、うれしいですね。
これは、脱ぐところを見た人ですね。

「意外に」と言われるのは、嫌いじゃないから、
どんどん勝手なイメージを作ってくださいね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
ボウリングとダンスをやってると言うと、
必ず言われます。
「……意外」