江戸川乱歩がホームページを作ってたら、凄かったろうな。
(『貼雑年譜』)
親愛なる君に

西武ギャラリーで、江戸川乱歩展を観てきました。
展覧会に行く時は、漠然と行く時と、
見たいものがある時と、2通りです。
今回は、実物を見てみたいものがありました。
それは「貼雑(はりまぜ)年譜」です。
自分自身のスクラップブックです。
その几帳面さは、江戸川乱歩の物語の登場人物以上に、
マニアックでした。
たとえば、引っ越し魔だった乱歩が、これまで住んだすべての家の間取りを
克明に覚えていて、建築家のような正確な図面を書いているのです。
「整理フェチ」は、かなり僕の中にあります。
「あっ、あれを整理してみよう」と、目が覚めるのです。
そうすると、もう机の前で、作業をしています。
父親も、アルバムの整理が大好きですから、これは遺伝ですね。
南方熊楠にも、共通しています。
勉強よりも、きれいなサブノートを作るのが、僕は大好きでした。
「コース」(学研)や「時代」(旺文社)の「サブノートの作りかた」という特集は、
僕のいちばん好きな特集でした。
僕も、乱歩の登場人物と同じくらい偏執狂なんですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
このホームページは、みんなで作る『貼雑年譜』ですね。
一緒に作ってね。