中谷本は、編集者と一緒に、転職する。
親愛なる君に

僕は、出版社とパートナーで仕事をしているというよりは、
編集者とパートナーで仕事をしています。
出版業界も、転職の激しい世界です。
編集者が動けば、その編集者と継続して本を書きます。
時々、別の出版社の中谷本なのに、
匂いが似ているものがあれば、それは編集者と一緒に転職した本です。
本は、それだけ個人の思いで作られているものだからです。
レストランに行く時も同じです。
そのマネージャーやウエイターに会いに行ってるので、
転職して、他の店に行ったら、転職先の店に行きます。
だから、編集者が別の出版社の転職の面接を受ける時は、
「『中谷彰宏の本を出せます』というのを、売りにしてね」と言ってます。
いちいち了解を取る必要はありません。
それが、どんな小さな出版社でも、その編集者と本を書きます。
本の企画は、出版社でもなく、企画でもなく、
編集者という人間との絆で生んでいるのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
だから、君がどんな仕事に変わっても、絆は切れないよ。