毎晩、新しいレストランに行くことが、僕の勉強。
(新規レストラン・ファイル)
親愛なる君に

「外食が多いんじゃないですか」
と、よく聞かれます。
外食は、僕にとって、真剣な勉強です。
僕は、「新規レストラン・ファイル」を作っています。
専門誌や業界紙で紹介されているレストランの切抜きを、
クリアファイルに入れてあります。
新しいお店は、どんどんできるので、
行っても行っても、ファイルはたまってきます。
新しいお店に行って勉強しないと、
世の中で起こっていることに遅れていきます。
東京では、1年に2万軒のレストランがつぶれて、
3万軒の新しいレストランができています。
当たりのお店もあれば、ハズレのお店もあります。
ハズレのお店でも、ある意味、支配人やスタッフと友達になれば、
それでムダにはなりません。
電話予約の段階でハズレだとわかるお店もあれば、
期待しないで行ったら、大当たりということもあります。
ただし、大当たりでも、2度目にそのお店に訪れることができるのは、
半年後くらいになってしまいます。
常時100店くらいの資料があるので、
1か月30回の夕食では減るというより、増える一方です。
同じビルの中に、レストランがある時は、
ついでに、すべてのレストランを見せてもらいます。
情報を得るのが目的ではなく、感性を磨くのが僕の勉強です。
毎日1軒新規のお店、1人の新しいスタッフの人と知り合うのが、
僕の勉強です。

                        中谷彰宏拝
P.S.
新規開拓の勉強に、つきあってね。