勉強の話よりも、先生の生き方のほうが、記憶される。
親愛なる君に

千葉県の中学の先生から、
「うちのクラスの子たちに、メッセージをください」という
お手紙をいただきました。
この先生は、テストや受験のことだけでなく、
生き方について、子供たちに語ってあげたいとのことです。
僕も、先生のことを思い出す時、
習った勉強のことより、
雑談で話してくれた先生の生き方のほうが、より覚えています。
先生が授業中やホームルームの時間や休憩時間に
何気なく言ったことを、子供たちは覚えています。
「先生が言った言葉で、印象に残った言葉」
を、生徒のみんなに書いてもらっては、どうでしょうか。
熱心な先生ですから、もうすでに、メッセージは、伝わっているはずです。
先生の次の仕事は、「生徒にメッセージが伝わった」ということを、
確認してあげることなのです。
そうすることで、そのメッセージが、
生徒の心の中まで、しみとおるのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
どんなメッセージが伝わったか、また教えてください。