セクシーさは、エッチと笑いと謎でできている。
(ラサール石井作『ジッパー』)
親愛なる君に

ラサール石井さん作・演出のミュージカル『ジッパー』を観てきました。
出演者の入絵加奈子さんとは、
彼女が『ミスサイゴン』の始まる前の頃、ラジオ番組を2人でやっていました。
ラサールさんのお芝居は、ハズレがないのは、
いつもセクシーなことです。
それは、エッチと笑いが、同居しているからですね。
「セクシーって、どういうことですか?」
という質問をよくされるけど、
エッチだけでは、セクシーになれないんですね。
エッチに、笑いがあって、初めてセクシーなんでしょうね。
『ジッパー』っていうタイトルからして、エッチです。
ラサールさんがパンフにも書いていたけど、
確かに、ジッパーって、どうして「下げる」「はずす」と掛け言葉になっていて、
「しめる」とは、結びつかないんだろうね。
これが「チャック」だと、
「はさむ」という痛い言葉に、男の子はなってしまいます。
ジッパーというだけで、レザーの匂いが漂ってきて、またエッチですね。
とりあえず、目の前にジッパーがあったら、おろしてみますね。
中から何が出てくるか、ドキドキする。
そうか、セクシーには、もうひとつの要素がありました。
「エッチ」と「笑い」と「謎」ですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
ジッパー美人って、強そうないい女ですね。