何度読んでいい本があるように、何度受けてもいい授業がある。
(表三郎先生)
親愛なる君に

駿台予備校講師の表三郎先生の本、
『答えが見つかるまで考え抜く技術』(サンマーク出版)を読みました。
僕は、表三郎先生に、京都駿台で出会いました。
高校3年の冬期講習に、堺から片道2時間かけて、通っていました。
当時、僕は、18歳でした。
「素晴らしい先生がいるなあ」というより、
「凄い先生がいるなあ」というのが、第一印象でした。
言い切る歯切れのよさに、しびれました。
東京の駿台予備校で2年浪人した中で、
多くの「凄い先生」に出会いました。
ドリームチームという野球のラインナップを、好きな先生で書き出しました。
表先生は、5番バッターでした。
並み居る豪傑が多い中で、クリンナップに入れるのですから、
かなり刺激を受けていたことになります。
いまだに、表先生の言葉のノートは、取ってあります。
それは、まったく授業や科目に関係ない言葉ばかりです。
僕は、この本を、表先生の声で読むことができるのが、幸せでした。
プロフィールから逆算すると、
僕が、表先生に衝撃を受けた時、表先生は38歳でした。
自分は、今、その年齢を超えてしまっています。
でも、表先生の授業は、何度も受けてみたいと思います。
何度読み直してもいい本があるように、
何度受け直してもいい授業もあります。

                        中谷彰宏拝
P.S.
僕の年齢は、予備校時代で、止まっているようです。
表参道に住むようになったのも、偶然ではありません。