素人が、値打ちが出る世界がある。
親愛なる君に

関西に行くと、東京にはないタイプのお店に出合えます。
流行の先端は、決して東京ではないようです。
京都にロケに行った時に、
「素人料理の店」という看板を見つけました。
これは、どんな料理か、かなり気になります。
「家庭料理」はわかるけど、「素人料理」って、なんだろう。
おいしくなかった時に、「だから、料理は苦手って言ったでしょ」
と、言われるのかな。
それとも、かなり謙遜をしていて、
「キャリア30年なんて、素人みたいなもんですよ」
というベテラン板前さんがいるお店かもしれない。
どうやら、鉄板焼きのお店らしい。
「素人料理に毛の生えたような店」とは、どう違うんだろう。
京都は、大人の街なので、屈折した裏の意味があるのだろうか。
ここまで考えるということは、
完全にこのお店の術中にはまってしまっている。
僕なりの結論が、出た。
アダルトビデオの「素人」コーナーに、関係があるに違いない。

                        中谷彰宏拝
P.S.
今度、京都に行って、一緒に入ってみよう。