老け顔の若者は、リーダーになる。
(飯泉嘉門さん)
親愛なる君に

駿台谷塚寮の1年後輩の飯泉嘉門さんが、
徳島県知事に立候補しました。
1年後輩と言っても、僕は、2年いたので、同時に寮にいました。
「さん付け」で呼ぶのは、よそよそしいのですが、
「君付け」で呼ぶのも、偉そうなので、さん付けにします。
それだけではなく、飯泉さんは、19歳の時から、
「飯泉さん」と、さん付けで呼びたくなるような人だったのです。
つまり、老け顔だったのです。
20年以上たったら、もうおじいさんの顔になっているのではないかと
思ってテレビで見たら、昔とちっとも変わっていませんでした。
むしろ、ひと回り、若くなった気がします。
飯泉さんは、見事、当選しました。
前任の知事の不信任による突然の選挙で、
準備期間があまりにも短かったので、大変だったと察します。
若干42歳の全国で「最年少の知事」と呼ばれてもおかしくない
顔に若返って、寮の仲間として、ほっとしました。
灘高時代から、飯泉さんは、リーダーでした。
老け顔だったので、友達からも、
「もちろん、飯泉さんは、こんなことは、もう体験済みですよね」
と、買いかぶられて、耳年増になったそうです。
全国の老け顔の若者に、勇気を与えた功績は、大きい。

                        中谷彰宏拝
P.S.
そういう僕も、老け顔でした。