僕は、自分の修行のプロセスを書いている。
親愛なる君に

僕の書く本は、教科書ではなくて、
ノートのような気がします。
僕自身の勉強や修行の過程を、
書いているのです。
先生が書いている本でなくて、
生徒が書いているノートなのです。
ゴールではなくて、プロセスなのです。
一緒に勉強する人たちにとって、
先生の書いた教科書より、
友達の書いたノートのほうが、より理解できることもあります。
プロセスを発表するのは、本当は恥ずかしいことです。
修行のプロセスとは、失敗のプロセスなのです。
立派にゴールしてから書いたほうが、かっこいい。
でも、僕にとっては、スタートもなければ、ゴールもありません。
1日目でも、10年後でも、
すべて、道の途中なのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
人生のいろんなテスト前に、ノートを貸すよ。