ラジオでのキスシーンは、テレビよりも、エッチだ。
親愛なる君に

「どんなコマーシャルを、作られてたんですか」
と、よく聞かれます。
今から思うと、今、本で書いているようなコマーシャルを、
博報堂にいた時から、作っていたような気がします。
僕は、「恋愛ドラマのようなCM」が好きです。
クリエーターが選ぶ年間CMグランプリでも、
「恋愛ドラマCM」に投票していました。
僕が作っていたCMで言うと、
トイレットロールとティッシュのCMで「キス篇」というのを、作りました。
これは、若夫婦篇と、老夫婦篇と、中学生篇を、作りました。
どれも、ドキドキしました。
オーディションでは、演出家に
プランナーである僕が、男役をさせられました。
演出家には、「中谷さんが出ればいいのに」と言われましたが、
会社で、社員が出演するのは、禁止されていました。
ラジオは、僕が自分で演出しているので、
自分で役者もやっていました。
ラジオだと、出ていても、会社にばれないのです。
ラジオでのキスシーンCMも、中谷演出作品で、作ったことがあります。
今まで、おしゃべりしていたのが、急に、音がなくなるのです。
チュッと、いう音はしないのですが、
その後の話し方で、「あっ、今、キスしてたんだな」
というのが、わかるようになっていて、映像がない分、もっとエッチでした。

                        中谷彰宏拝
P.S.
今度、聞かせてあげよう。