想像と違う結果が出た時が、いちばん勉強になる。
(『死蛍』)
親愛なる君に

1年前に撮影した2時間ドラマ『死蛍』が、
いよいよ放送されます。
テレビ東京系列でオンエアになるのですが、
BSジャパンで、一足早く、見ることができました。
衛星放送で、地上波よりも早く見ることも、できるんですね。
撮影している時の印象と、編集されてから放送で見る時の
印象は、かなり変わります。
だから、あまり「見てね」と言うのが、照れくさい。
出番が多いとか少ないということではなくて、
作品自体が面白くないのは、自分のせいではないのですが、
自分の芝居が不本意だと、納得いかないのです。
実際に仕事をしてから1年後にその結果を見るので、
なかなか息の長い実験です。
こんなつもりでやってたんではなかったんだけどな、
ということがよくあります。
それも、いい経験です。
その不本意こそが、いちばん勉強になるのです。
毎回、「今度のドラマでは、こんなことを狙ってみよう」
というテーマを決めて、チャレンジしています。
『死蛍』では、「落差」です。
「小心」と「大胆」、「まじめ」と「情熱」の「落差」が
出ているか、見てみてください。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君にほめてもらえるのが、いちばん、うれしい。