貧乏性なものには、充実感がある。
親愛なる君に

僕の好きなもの3つ。

1.短くなった鉛筆。
ギリギリいっぱいまで、使いたくなる。
貧乏性というより、「こんなに勉強した」という実感が
感じられるから、好きです。
短くなった鉛筆を長く使うキャップも好きです。
こんな時代でも、画材店に行くと、手に入ります。

2.真っ黒になった習字用半紙。
書き損じた半紙を、真っ黒になるまで練習すると、
「やった」という感じがします。

3.ボールペンを使い切る瞬間。
充実感があるよね。
パソコンの時代だからこそ、「手で書く」ということは、
ぜいたくな体験だよね。

こうして考えると、充実感のあるものって、
貧乏性に見えそうなものですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
だから、君とも、一生つきあいます。