数字の書体に、キャラクターが出る。
親愛なる君に

レストランで、黒板に書かれているメニューで、
味のあるいい字に出合うことがあります。
それだけで、おいしそうに感じます。
手書きの数字を見るだけで、
この字は、外国人が書いたということがわかります。
僕は、数字の書き方が、サラリーマンになってから
子供の頃と変わりました。
領収書を書く時、
いろんな人の書体のモノマネが、僕は得意でした。
いろんな人の書体でサインができることが、
サラリーマンにとっては、必要なノウハウでした。
海外ロケから帰ってきた先輩に、
「中谷、この数字を、ガイジンっぽく、書いてよ」
という依頼をよく受けていたのです。
そのために、「5」「8」「7」の数字の書き方は、
ふだんから、ガイジンの書き方に変わりました。
ガイジンの書く書体は、なかなか味があります。
時には、読みにくいくらいですが、そこにまた味があります。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君の書く数字も、僕は好きだよ。