恋愛本の続編が、ビジネス本のこともある。
(双子本)
親愛なる君に

映画には、パート1・2とうたっているものと、
続編なのに、内緒にしている映画とがあります。
『デッドコースター』は、『ファイナル・デスティネーション』の続編です。
僕が本を書く時も、パート1、パート2とタイトルにはうたってないけど、
つながっているものもあります。
同じことを別の本で書くことはありません。
書きたいことがあまりにも多すぎて、
たまたま書いていた次の本の中に入り込んでしまうのです。
同じ月に、同じ出版社の本を続けて書くことはあまりないので、
別の出版社の別のジャンルの本が、続編ということもあります。
恋愛本の続編が、ビジネス本であることも、あります。
「ジキル博士とハイド氏」のような双子本も、あります。
車にも、双子車がありますが、
ひとつのアイデアを2回使うのではありません。
開発者が、2つのアイデアを持っていて、
どちらも捨てがたい時に、双子車は生まれます。
この気持ちは、よくわかります。
だから双子車は、似ているようで、正反対の魅力を持っているのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
双子本に気づいた君は、さすがです。